講演概要:
サーキュラーエコノミー実現のためには,従来型のリサイクルだけでなく,マテリアルリサイクルを志向し機能を循環させる リソーシングが重要である. 本講演では,そのための選択的かつ高精度な分離技術・プロセス開発の事例や,さらに易分解性設計に向けたアカデミアとしての 取り組みを紹介する。
講師紹介:
氏 名 | 所 千晴 |
現 職 | 早稲田大学理工学術院創造理工学部環境資源工学科 教授 東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻 教授 |
最終学歴 (卒業年度・学位) |
東京大学大学院工学系研究科地球システム工学専攻 (2002年度・博士(工学)) |
略 歴 | 2003年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了後、早稲田大学理工学部助手、早稲田大学理工学術院専任講師、准教授を経て、2015年より早稲田大学理工学術院創造理工学部教授(現職)。2016年11月より東京大学生産技術研究所特任教授(兼任)。2018年9月より4年間、早稲田大学ダイバーシティ推進室長(兼担)。2020年9月より2年間、早稲田大学理工学術院長補佐(兼担)。2021年4月よりJX金属株式会社社外取締役、クロスアポイントメントにて東京大学大学院工学系研究科教授(兼任)。2022年7月より循環バリューチェーンコンソーシアム会長。(兼担) 2022年9月より早稲田大学高等研究所副所長,カーボンニュートラル社会研究教育センター副所長(兼担)。2023年4月より一般財団法人 ピースコミュニケーション財団理事。2023年7月より公益財団法人資源環境センター理事。2023年11月より株式会社トッパンフォトマスクの社外取締役。
日本学術会議第24期・第25期会員、第26期連携会員ほか、経済産業省、環境省、文科省、人事院、東京都、NEDO、JOGMEC等の各種委員を歴任。 専門は資源循環工学、化学工学、粉体工学。資源循環や環境修復に寄与する分離技術に取り組んでおり、JST CREST事業ならび東京都事業の研究代表者、20を超える企業との共同研究実施中。 2023年度ICACC 2024 Jubilee Global Diversity Award。2022年度第27回リサイクル技術開発本多賞受賞。2020年度粉体工学情報センターIP奨励賞受賞。平成31年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(理解増進部門)受賞。また、環境資源工学会論文賞、廃棄物資源循環学会論文賞、資源・素材学会論文賞など複数の論文賞受賞。 |
書 籍 | ・「資源循環論から考えるSDGs」(2022) 所千晴(著) 出版社:エネルギーフォーラム・「資源循環のための分離シミュレーション」(2022) 所 千晴, 林 秀原, 小板 丈敏, 綱澤 有輝, 淵田 茂司, 高谷 雄太郎(著) 出版社:近代科学社Digital 他複数出版 |
開催形式:オンライン